2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

地酒紀行4 沖縄で唯一、日本酒を造る蔵元

現在、日本酒を製造していない県が1県だけある。というと、多くの人は沖縄県を想像することだろう。たしかに沖縄は泡盛王国で、酒蔵は48社もある。また、気候・風土も日本酒づくりに適さないわけだから、日本酒がないと考えるのは当然だ。 ところが、30…

地酒紀行3 赤目の名水で醸す瀧自慢

名張市赤目という地名で真っ先に思い浮かぶのは、白土三平の名前と、彼が描いた一連の忍者漫画だ。「赤目」は、忍者カムイの師匠の名前だし、「名張の五ツ」という忍者が「カムイ外伝」に登場する。手元に資料が何もないのでうろ覚えだが、「カムイ外伝第2…

地酒紀行2 玉風味と上杉景勝

玉風味の蔵がある新潟県北魚沼郡守門村は、新潟県から福島県の会津若松に抜けるJR只見線沿線にある。只見線に沿って走る国道252号は旧会津街道で、戊辰戦争の時、河合継之助が敗走した道でもある。 守門村に目黒邸という豪農の屋敷がある。この屋敷がど…

地酒紀行1 鶴齢と鈴木牧之

鈴木牧之(すずきぼくし)は越後の国魚沼郡塩沢の人で、明和7年(1770)年に生まれ、天保13年(1842)年、73歳で没している。家業は縮(呉服の反物)仲買業で、塩沢地域随一の商家だった。滝沢馬琴、山東京山など、江戸の文人と親交が深かった…